コラム
医療通訳士としてのやりがいと夢
2017年7月3日
私は結婚を機に来日しましたが、当時は20代前半で日本語を全く勉強していませんでした。来日当初は日本語講座で簡単な挨拶や50音程度を学び、ゼスチャーも交えながら何とかコミュニケーションが取れるようになりましたが、大変苦労しました。
初めは医療とは全く関係の無い機械系メーカーに就職し、入社直後は日本語スキルが高くないため、数年間は軽作業を担当していました。
通訳業務との接点は、入社から3年ほど経ち退職しようかと考えていた頃でした。その頃会社は中国に向けた営業活動に力を入れ、取引先を増やしていました。その中で、商談時に機械に関わる専門用語を通訳するには、自社サービスや製品知識を持つ社員が望ましいとなり、通訳として私が選ばれました。その後は、月1回の頻度で海外出張に帯同し、4年間ほど通訳を主業務として担当しました。