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カテゴリー: コラム
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[連載:第3回]誰も心は読めません。納得できる診察を受けるコツとは。
2017年7月21日
医療通訳士は、一般的に患者さんと医療関係者との会話を 患者さんの母国語に訳し、双方の円滑なコミュニケーションが図れるように気を配って仕事をしています。それでも自国との医療システムや、カスタマーサービスの違い、またお薬が処方された場合は、その服薬の仕方も含め患者さんは戸惑うことも多いと思います。
そこで、患者さんが初めて通訳を使う際は、トラブルや誤解 を招かないように事前に必ず口頭と書面で 注意事項を説明しています。
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医療通訳士としてのやりがいと夢
2017年7月3日
私は結婚を機に来日しましたが、当時は20代前半で日本語を全く勉強していませんでした。来日当初は日本語講座で簡単な挨拶や50音程度を学び、ゼスチャーも交えながら何とかコミュニケーションが取れるようになりましたが、大変苦労しました。
初めは医療とは全く関係の無い機械系メーカーに就職し、入社直後は日本語スキルが高くないため、数年間は軽作業を担当していました。
通訳業務との接点は、入社から3年ほど経ち退職しようかと考えていた頃でした。その頃会社は中国に向けた営業活動に力を入れ、取引先を増やしていました。その中で、商談時に機械に関わる専門用語を通訳するには、自社サービスや製品知識を持つ社員が望ましいとなり、通訳として私が選ばれました。その後は、月1回の頻度で海外出張に帯同し、4年間ほど通訳を主業務として担当しました。
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[連載:第2回]医療通訳士に求められる現場力とは
2017年6月15日
ひとくちに医療通訳士と言っても、どの様な機関や形態で働いているかによって、仕事内容も変わってきます。
大きな違いは、病院やクリニックと提携して働いている場合、通訳以外にその職場に特化した事務業務なども含まれる事があります。また、フリーランスで働く医療通訳士 は仕事の時間や量を調節できたり、自分の専門範囲などを考慮して依頼を受けられるといった利点があります。
ただ安定して仕事がなかったり、急な依頼も多いので事前に得られる患者さんの情報が少ない事もよくあります。私の場合は オーストラリアのクリニックで週に2〜3回、日本人 の方を対象に医療通訳をしています。
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[連載:第1回]私が医療通訳士になったきっかけ
2017年5月24日
私が医療通訳士になったのは、特別なきっかけがあったと言うわけではなく、医療業界で働いていたら通訳をする機会に恵まれ、この仕事に繋がったという感じです。
短大は保健科に進みましたが、卒業後は建設関係の企業の事務職として就職し、当時の主な仕事内容は、役員のお手伝い、文書作成、コピーと発送でした。
3年間勤めても自身で実感できる仕事のスキルアップがはかれなかった私は、無性に何かにチャレンジしたくなりました。そこで 、英語を学ぶ事と、もっと自分の視野 を広げるためにオーストラリアへ1年間のワーキングホリデーに出ることにしました。
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[寄稿]外国人患者を受け入れる際の課題と通訳士の質の向上について
2017年4月27日
一般社団法人日本病院会の「平成27年度医療の国際展開に関する現状調査」によれば、外国人患者の何らかの受入経験のある病院は78.6%であり、平成26年10月~平成27年3月までに20人以上受け入れた病院は、全体の62.3%にも上る。その中でも、外国人患者の受け入れについて、実に95.8%もの病院が多言語での会話(コミュニケーション)を課題であると認識している。
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